機関紙「まちと交通」65号 を発行しました

今回の特集は「高齢運転者の無信号交差点における安全不確認と出合い頭事故の関連性分析」です。

(1)高齢運転者による事故割合の増大
全国の交通事故発生件数は過去10年にわたり長期的な減少を続けていますが、高齢化の進展や高齢運転者の増加に伴い、65歳以上の高齢者が事故原因となる事故件数は増加し、全交通事故の20%前後に達したとの報告があります。
(2)高齢運転者に特定した事故・違反特性
高齢運転者に対するより効果的な交通事故削減対策を検討するには、高齢運転者に特化した対策を提案することが有効と考えられます。このため、非高齢者と比較した高齢運転者の事故特性及び事故発生時の違反特性を把握することが求められます。
(3)本研究の問題意識及び目的
高齢運転者に特定した事故類型(出会い頭事故)と違反種別(安全不確認)の関連性について、松浦の研究報告があり、無信号交差点での出会い頭事故は、交差点・一時停止標識見落とし型、一時停止標識無視型、安全確認不十分型、行動予測誤り型の4つのパターンに整理されています。この研究報告から、安全不確認と出会い頭事故との関連性が存在していることが読み取れます。また、道路形状、運転車種等の事故影響要因を考慮した安全不確認と出会い頭事故の関連性に着目する分析も必要不可欠と考えられます。
そこで、本研究は地方都市である愛知県豊田市を研究事例として取り上げ、無信号交差点での事故について、機械学習分析手法の一つであるアソシエーション分析を用いて安全不確認と出会い頭事故の関連性を明らかにすることを目的としています。

 

機関紙「まちと交通」65号