西堀主席研究員、穆主任研究員が論文を発表しました

【西堀主席研究員、穆主任研究員が論文を発表しました】

西堀主席研究員、穆主任研究員が、2020年12月10日(木)~11日(金)にオンラインで開催された第18回ITSシンポジウム2020において、2件の論文を発表しましたのでお知らせします。

(1)西堀主席研究員の発表論文
≪発表論文≫
西堀泰英、楊甲、松尾幸二郎、樋口恵一、三村泰広、安藤良輔:警報型後付け安全運転支援装置は高齢運転者にも効果はあるか? ~使用期間、道路環境、運転態度を考慮して~ 第18回ITSシンポジウム講演集2020
≪論文の要旨≫
本研究では、15名の高齢運転者の車両に数か月間にわたって警報型後付け安全運転支援装置を取り付け、警報の有無による運転行動の変化を分析した。運転行動の変化は、急減速回数を用いて評価した。その結果、警報によって運転行動が変わることを確認するとともに、1)警報開始から3か月後でも急減速回数の減少が継続していること、2)道路環境の違いによって急減速回数の変化傾向は影響を受ける可能性があること、3)運転者の運転に対する態度が急減速回数の変化に影響しうることなどを確認した。

(2)穆主任研究員の発表論文
≪発表論文≫
穆蕊、 山崎基浩、安藤良輔、加藤秀樹:リアルタイム情報に基づいた平面交差点信号制御最適化アルゴリズム、第18回ITSシンポジウム講演集2020

≪論文の要旨≫
車のCASE時代(コネクティビティ、オートノマス、シェアード、エレクトリック)とともに、信号制御システムの変革も期待される。日本における、リアルタイム情報に基づく信号制御システムMODERATOがあるが、信号制御の更新時間は最短で150s、短時間内交通流量の激しい変化に対する対応はできない。サイクルの更新最小単位は5sのため、もっと詳しい調整はできない。本研究は平面十字交差点に繋がるリンクの両端に、ディテクター(光ビーコンを想定)を設置し、それらから獲得した交通流のリアルタイム情報に基づいて毎1秒ごとに信号制御を更新するアルゴリズムを開発した。ミクロ交通流シミュレーターで開発したアルゴリズムを検証した。