36回まちべんを開催しました!

 

●日時:平成26526日(月)18001900

場所:豊田都市交通研究所 大会議室

テーマ:「新たな生活道路の交通安全対策」

話題提供者:三村泰広(豊田都市交通研究所 主任研究員)

参加者:19

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所主席研究員の柵木明夫が本日のテーマについて説明しました。つづいて、豊田都市交通研究所の三村泰広主任研究員より、生活道路の交通安全に関するわが国の政策の変遷や海外の対策、現在WYS研究会(豊田都市交通研究所・豊田工業高等専門学校・株式会社キクテック)で進めている路側提示型の新しい技術について紹介がありました。

議論の場では、全国的に導入が進められているゾーン30について、「ゾーン30が導入された地域の人はもとより、地域外からの来訪者に認識してもらうための対策が必要ではないか」といった認知不足に関する指摘があがり、地域毎に整備の方法が異なる現状の課題を踏まえて、ゾーン30を走行していることを分かってもらえるための標識や案内の整備の必要性、メディアと共働した周知活動の必要性に関する議論がありました。

また路側提示型の対策について、「高速道路等でみられる対策は、どの様な効果がみられるか」、「WYS研究会で進めている対策に期待する効果」などの質問があり、海外事例の結果や当研究所が実施した実験室環境での検証結果を踏まえると「規制速度との差が大きい車両(規制速度より速く走行してる車両)への効果が大きいこと」などが解説され、今後、二地域で導入される路側提示型の社会実験の結果を踏まえて、公道での影響を評価することなどが報告されました。

その他、頂いたアンケートでは「全国的な取組みであれば、もっと宣伝(CM、広報など)があってもいいのではないかと思った。」、「土・日、自動車に乗ると、ドライビングマナーが悪い人もいるが、色々なご当地ナンバーも多くみられるため、地元の人だけに呼びかけても難しいと思う。また子どもや高齢者の視点で交通を考えてほしい。」という意見も頂きました。

みなさまから頂いた多くの意見を踏まえて今後ともよりよい勉強会の場にしていきたいと思います。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

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