44回まちべんを開催しました!

 

●日時:平成27119日(月)18001900

場所:TTRI大会議室

テーマ:「PMV:利用者の評価とその可能性」

話題提供者:安藤良輔(豊田都市交通研究所 研究部長)

参加者:23

 

最初に、司会役の豊田都市交通研究所の柵木 主席研究員が本日のテーマについて説明しました。続いて、豊田都市交通研究所 研究部長の安藤より、第25回まちべんにて発表した「立ち乗り型パーソナルモビリティの受容性について」の議論などを振り返りながら、昨年10月に豊田市で実施した実証実験の評価や世界で実用化されつつあるPMV(パーソナル・モビリティ・ビークル)の解説を行い、その可能性について議論を行いました

議論の場では、PMVの実用化にあたり「雨天時や荷物運搬への課題をクリアしなければ、実用性の幅が広がらないのでは。」という質問が挙がり、PMVの付加価値としてバッグやカートを付けられるモデルも出てきていること。また、『移動する・運ぶ』と『楽しむ』を分けて利用者が選択できる環境づくりが重要になることなどが議論されました。さらに、「実際にウィングレットに乗ってみて、日常生活で誰が使うのか?シェアリングなどを事業化することは可能か?といった疑問を感じた。」といったコメントを頂きました。現在の法制度では日本での普及は難しく、海外での広がりを考えると日本人の移動の選択肢が狭まっていることなどが議論されました。

また、実証実験を行った高齢者や女性の操作性に関する質問が挙がり、「一度乗ってみると思ったより簡単だった」という意見が多く聞かれたこと、訓練の内容が増えると「操作性が難しい」という意見が増えることなどが解説されました。また、短い時間での実験だったため、限られた空間での走行であったことも課題として挙げられ、豊田市での普及を目指した長期的な実験の必要性も議論されました。

その他アンケートでは「PMVの普及を期待している。」や「法整備できないと普及は厳しい。」、「自転車と同じ位置づけになるような普及シナリオが必要でないか」といったご意見をいただきました。ご参加いただきましたみなさま、本当にありがとうございました!

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