鈴木研究員が論文発表を行いました

鈴木研究員が、2020年10月9日(金)に開催された2020 年度(第 31 回)日本都市計画学会中部支部研究発表会において、保育施設への送迎時の買い物施設への立ち寄りを考慮した時間効率について発表しましたのでお知らせします。発表した論文は、日本最大級の科学技術情報プラットフォームである「科学技術情報発信・流通 総合システム」(J-STAGE)で2020年10月5日に公開されましたのであわせてお知らせします。

【公表論文】

鈴木雄,日野智,高橋真央:買い物施設への寄り道を考慮した保育施設送迎パターンに関する研究

日本都市計画学会中部支部研究発表会論文集,No.31,2020.

https://www.jstage.jst.go.jp/article/cpijchubu/31/0/31_25/_article/-char/ja

 

【論文の要旨】

女性の社会進出、社会情勢の変化により共働き世帯は増加している。そのため、働きながら子育てをする環境が求められている。それに伴い、保育所や認定こども園の施設数は増加している。ただし、地方都市では人口減少や少子高齢化が見込まれ、今後これらの保育施設の統廃合が行われる可能性もある。秋田市では立地適正化計画の目標として、「子育て世代が時間効率メリットを得られる『場』の創出による、子供との時間を大切にできる暮らしの実現」を掲げている。つまり、施設が自宅から近いということだけでなく、移動時間をトータルで考えた時間効率が重要である。本研究では秋田市を対象に、自宅・保育施設・職場・買い物施設の位置関係からみた送迎パターンを明らかにし、それぞれの移動時間や、パターン別の子育てに関する意識から、保育施設立地の在り方について考える。