当研究所の研究員が論文発表を行いました。また、西堀主席研究員が発表した論文が優秀共同研究発表賞を受賞しました。

【西堀主席研究員、坪井研究員が論文を発表しました】
西堀主席研究員、坪井研究員が、2020年11月20日(金)~21日(土)にオンラインで開催されたCSIS DAYS 2020において、2件の論文を発表しましたのでお知らせします。また、西堀主席研究員が発表した論文が「優秀共同研究発表賞」を受賞しました。
※CSIS DAYS:東京大学空間情報科学研究センター 全国共同利用研究発表大会

(1)西堀主席研究員の発表論文
≪発表論文≫
西堀泰英・嚴先鏞:中心市街地の変化が歩行者通行量に及ぼす影響の分析
≪論文の要旨≫
中心市街地活性化の評価指標には歩行者通行量を用いている事例が最も多い。歩行者通行量は人々の移動を捉えたものであり、中心市街地での購買や飲食、休息などの活動そのものを捉えたものではない。歩行者通行量と中心市街地で行われる人々の活動と関連すると考えられる様々な事業活動との関係を知ることが重要である。本研究では,豊田市中心市街地を対象に、事業活動の指標として電話番号契約件数を用い、歩行者通行量との関係を分析した。その結果、両データの間に明確な関係がみられなかったことから、さらなる分析が必要であることが確認された。

(2)坪井研究員の発表論文
坪井志朗・佐藤雄哉:農地転用データを用いた市街化調整区域の宅地開発に関する要因分析
≪論文の要旨≫
中小都市において、モータリゼーションの発達やロードサイドショップの立地により、都市のスプロール化、中心市街地の空洞化、CO2排出量の増加等といった問題が懸念されている。市街化調整区域を開発することは,生活利便性が向上する市民もいる一方、農地の減少や中心市街地の空洞化に拍車をかけることになる。本研究では、農地転用データを用いて、市街化調整区域の宅地開発に影響を与える都市構造的要因を分析することで、郊外地域の開発されやすい地域の特徴について把握した。