豊田市ヒヤリハット体験マップ2022を公開

公益財団法人豊田都市交通研究所(所在地:愛知県豊田市、理事長:太田稔彦 以下、豊田都市交通研究所)と、株式会社マクロミル(本社:東京都港区、代表執行役社長 グローバルCEO:佐々木徹 以下、マクロミル)は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(所在地:東京都文京区、理事長:豊田章男 以下、トヨタ・モビリティ基金)の支援を受け、愛知県豊田市全域のヒヤリハット体験を調査し、データを可視化する「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022」を公開しました。

■「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022」とは
URL: https://2022.hiyari-result.com/

交通事故死者数の削減に課題を抱える愛知県豊田市は、トヨタ自動車株式会社、豊田都市交通研究所、トヨタ・モビリティ基金とともに、交通事故死者数削減の実現に向けた官民連携事業「ジコゼロ大作戦(※)」を2021年に開始しました。この度公開した「豊田市ヒヤリハット体験マップ2022(以下、ヒヤリハット体験マップ)」は、「ジコゼロ大作戦」の一環として行う「ヒヤリ体験の収集と活用プロジェクト(プロジェクトリーダー:豊田都市交通研究所 主席研究員 加藤秀樹)」の取り組みです。
ヒヤリハット体験マップは、豊田市民が体験した膨大なヒヤリハットの事象をデータとして収集・蓄積し、体験一つひとつの事象と共に、体験内容や事故統計データから予測した死亡事故が起こる可能性が高い場所をWebマップ上に公開したものです。市民や学校、自治体や事業者等と共有することで、交通事故死者数削減の取り組みを支援します。

 図 ヒヤリハット体験のデータ収集と、データ活用の全体像

※:ジコゼロ大作戦
豊田市報道発表資料:https://www.city.toyota.aichi.jp/pressrelease/1044523/1044703.html
トヨタ・モビリティ基金プレスリリース:https://global.toyota/jp/newsroom/corporate/35682024.html

■開発背景
豊田都市交通研究所は、2014年と2019年にも大規模調査を行い、ヒヤリハット体験マップを作成、公開してきました。しかし、紙ベースの調査票を配布・回収していたため、調査に協力する学校や回答者への負担が大きく、さらに、回答結果を電子データ化するために多くの時間とコストを要するという課題がありました。
マクロミルは、この「ジコゼロ大作戦」の社会的意義に強く共感するとともに、マーケティングリサーチ業界のリーディングカンパニーとして、調査の課題解決に貢献するべく、2021年より「ヒヤリハット体験の収集と活用プロジェクト」に参画しました。
スマホ等からヒヤリハット体験を簡単に入力できる「Web調査システム」の開発と、それらの調査結果をわかりやすくWebマップ上で可視化する「ヒヤリハット体験マップ」を構築し、その結果、2022年に実施したヒヤリハット体験調査では、多くの市民のヒヤリハット体験を収集することができ、豊田市全域で約6,000箇所におよぶヒヤリハット体験をマップで公開しました。

■今後の取り組み
豊田都市交通研究所とマクロミルは、本取り組みを通じて豊田市における交通事故死者数の削減を実現するとともに、全国の自治体に活用いただくことで、全国の交通事故死者数の削減にも貢献してまいります。

■ヒヤリハット体験調査に関する報告
豊田都市交通研究所が開催する「126回まちべん」(開催日時:2022年11月30日18:00-19:00)で本調査の概要・結果を報告します。オンライン(ZOOM)参加も可能です。お問い合わせやお申し込みについては、以下のリンクをご覧下さい。

第126回目まちべんを開催します